
チャートを見ていると次の画像のようにピタッと反転する箇所があります。
各種通貨、各種時間軸ともに見られる兆候です。

反転する箇所には何かしらの理由があるわけでして、その理由は誰にも分かりません。
ニュースやアナリスト達のコメントは後付けの理由でしかありません。
その国の経済状況や政治情勢、天変地異など様々な要因が絡み合って成り立っているのですが、そんな難しいことは世界中のニュースをリアルタイムにキャッチ出来て総合的に正しく解釈できる人にしか利点はありません。
素人がニュースを漁っても、ニュースを発信している人達より得られる情報が遅いのでたいした意味は無いのかなと思っています。
僕たちの様な素人は、ニュースの意味を理解するのに時間が掛かるし、正しく解釈できているのかすら怪しいです。
相場が上下運動する理由をシンプルに考えると、その通貨の価値を上げたい勢力と下げたい勢力が競い合っているからと考えた方が楽です。
そもそも、チャートの値動きは全ての事象を織り込んで動いています。
何か有事の際は、どんなニュースよりもチャートの方が早く反応しています。
チャートを読み解くにはテクニカル分析が必要です。
フィボナッチリトレースメントはその方法の一つです。
あと、フィボナッチといえば誰が作ったとか数列とか難しい話が沢山出てきますが、実際の所そんなことはどうでも良いんです。
フィボナッチが使えるのか使えないのかって話です。
その辺の検証を行います。
リトレースメントの使い方
フィボナッチリトレースメントは価格の戻しを予測するためのテクニカル分析ツールです。
トレンド相場の一時的な戻し、レンジ相場の戻しを見付けるためのツールです。
なお、過去のチャートから未来を予測するものになるので、予測地点から未来部分に対してが有効範囲となります。

使い方は簡単で、始点と終点を結ぶだけです。
どのポイントを選ぶかによって見え方が変わってくるので、ポイント選びが重要になります。
始点と終点の探し方
始点と終点を探すのが非常に難しいのがリトレースメントの特徴です。
「どこを始点とし、どこを終点とするのか」これに尽きます。
冒頭で書いた様に反発するポイントには何かしらの理由があります。
HFの大口注文であったり、何かの節目であったり、そのポイントを抜けて欲しくない勢力が反発を起こします。
あるいは大量の利確による反転であったり、相場にはありとあらゆる仕掛けが張られています。
どういう事情なのかは分かりませんが、目の前にあるチャートが全てであり天底が確認出来るならば線で繋ぐだけです。
ということで、次のチャートをは明らかな天底にマークを付けたドル円4時間足チャートとなります。
目で見て分かるトレンドの切り替わり地点を採用しています。

①のルート検証

初動で38.2%のラインタッチで小さい反発。
その後61.8%まで下落して反発。
②のルート検証

初動で38.2%のラインタッチで小さい反発。
その後61.8%まで下落して反発。
③のルート検証

一直線に61.8%へ到達。
61.8%を突き抜けてから戻し発生。
検証まとめ
38.2%、61.8%は共に100%到達しています。
いずれも61.8%で反発しておりますが、61.8%の突き抜け具合にもよりますが、逆張りを仕掛けるのは少々不安を感じるところです。
このチャートを見る限りは、リトレースメントで戻しを狙うよりも、38.2%を確実に狙うか様子を見て61.8%を狙う方が勝率が良さそうです。
【おまけ】最新部分でのリトレースメント

現段階で38.2%はほぼ到達しておりますので、一旦小反発を受けてから61.8%まで上昇する事が予測できます。